Windows2008R2sp1の環境において、Hyper-V2.0上に配置したサーバが起動しない現象が発生しました。
【環境】
ホストサーバ:Windows2008R2sp1 Datacenter
仮想サーバ:Windows2008R2sp1 Standard
⇒ディスクとして下記を構成
IDEコントローラ0 LUN 0 C:ドライブ C.vhd (OS領域)
IDEコントローラ0 LUN 1 D:ドライブ D.vhd (データ領域)
IDEコントローラ1 LUN 0 E:ドライブ E.vhd (データ領域)
【現象】
月に1回、以下の動作をホストサーバにてPowerShellを利用して自動的に実施しています。
①「仮想サーバ」をシャットダウン
②D.vhd/E.vhdを仮想の管理から外す
③「仮想サーバ」をバックアップ
④D.vhd/E.vhdを仮想の管理に取り付け
⑤「仮想サーバ」を起動する。
この動作を1年程度行っており、これまでは問題が発生しておりませんでした。
これが先日⑤直後に以下メッセージが表示され、サーバが起動していない現象が発生しました。
※メッセージは「仮想サーバ」のコンソール上に表示されておりました。
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Boot failure. Reboot and Select proper Boot device
Or Insert Boot Media in selected Boot device
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現象を確認し、Hyper-Vのコンソールから再起動ボタンを押下したところ問題なく起動されました。
(上記メッセージがが表示されてから再起動ボタンを押下するまで操作等何もしておりません。)
Web等情報を探しましたがP2V直後のvhdでは発生するなど情報がありましたが
今回の現象に合致する情報がなく、事例等ご存知の方がいればと思い質問させて頂きました。
【確認した内容】
・CD等ホストサーバに入っていないか?
⇒CD等入っておらず、そもそもHyper-Vの管理でCDをマッピングしていなかった。
・VHDが壊れていないか?
⇒③で取得したバックアップから別環境へVHDのみリストアし、起動しましたが正常に起動しました。
※また、そもそも再起動後は正常に動作しております。
・④取り付け時のディスクの構成がおかしくなかったか?
⇒①-②間、②-③間、⑤直後で、Hyper-V管理のディスクアタッチ情報を出力しておりましたが、
①-②間と⑤直後では全く違いがなく、②-③間では意図したvhdが正常に外されておりました。
※「仮想サーバ」を起動してしまうとディスクの取り付けはコマンド自体エラーとなりますため
④直後と⑤直後は同一の状態であったと判断しております。
・イベントログに何か無いか?
⇒ホストサーバのイベントログを確認しましたが、当該時間のイベントは
特に記録されておりませんでした。
また、仮想サーバ側はOSすら起動していないため当該時間のイベントログ等もない状況です。
・ウィルス対策ソフト等でファイルが掴まれていないか?
⇒ログからバックアップは間違いなく完了しており、C.vhdを掴んではいませんでした。
また、ウィルス対策ソフトはvhdの保存先を含めHyper-V関連は以下除外しておりました。
C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Hyper-V
C:\Users\Public\Documents\Hyper-V\Virtual Hard Disks
Vmms.exe
Vmwp.exe
仮想マシン構成ディレクトリ
仮想ハードディスクドライブディレクトリ
スナップショットディレクトリ
・仮想BIOSの起動順序は?
⇒念のため確認しましたところ、CD,IDE,SCSIの順でした。
ただ、先にも記載しましたがCDは入っておらず、再起動で起動しましたため
起動順序に問題があったとは思えない状況です。
この後、50回ほど再現確認を行ってみたのですが再現しない状況です。
※試しに空のvhdを作成し、IDEコントローラ0、LUN0に割り当てて
仮想サーバを起動したところ、今回の現象と同一のエラーメッセージが表示されました。
ただ、c.vhdを意図的に消したり、読み取り専用としたりした場合には
同メッセージが表示されず、ファイルがない旨が表示されたり、起動自体が失敗して
エラーメッセージまで辿り着かないような状況となりました。
結局これ以上の調査方法がなく、現在手詰まりの状況となってしまい
事例等何か情報ございましたら、ご教示のほどお願い致します。