先日、仮想マシンで動作しているWindows Server 2008 R2のファイルサーバーが、仮想マシンホストの問題により予期せぬシャットダウンが発生しました。
再起動を行った結果、イベントログ等にもエラーはなく正常に起動しファイルサーバーとして復旧しましたが、5分程するとファイルサーバーの共有フォルダへアクセスができなくなりました。
現象としては、ファイルを開くと応答なしや、フォルダを開くと応答なしの現象となります。
また、この現象は、ファイルサーバーを何度起動しなおしても発生しました。
原因追求のため、サービスやプログラムを停止して確認したところ、Symantec Endpoint ProtectionのAuto Protect機能を停止したことにより応答が返るようになりました。
予期せぬシャットダウン前は問題なく動作していたため、イベントログで、通常の場合の起動ログと、予期せぬシャットダウンから復旧後ログの違いを確認したところ、ファイルサーバーリソースマネージャのクォータ管理で以下の再スキャンをしている旨のログが出ています。
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クォータ ミニフィルター ドライバーはボリューム "\Device\HarddiskVolume7 (X:)" に正常に接続されましたが、 クォータの使用率情報が最新でない可能性がありボリュームの再スキャンが必要 です。これは通常システムのクラッシュやクォータ構成のバックアップまたは復元 またはクラスター内のボリュームのフェールオーバーによって発生します。スキャンが 完了するとクォータは正しく機能します。
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推測すると、クォータミニフィルタードライバーによる再スキャンと、アンチウィルスのAuto Protectが使用するフィルタードライバー間でファイルをロックしているように思われます。
【ご質問】
アンチウィルスのAuto Protect除外設定で、クォータ管理されている場所を除外設定する必要がある等、推奨事例はありますでしょうか?
サーバーとしての一般的な除外設定の推奨事項には、ファイルサーバーに関するものは含まれていませんでした。
(http://support.microsoft.com/kb/822158/ja)
なお現在、クォータ管理されているボリューム全てをアンチウィルスのAuto Protect除外に設定することにより、問題なく動作しております。
よろしくお願いします。